高機能自閉症児はちゃめちゃ子育てブログ -2ページ目

養護学級の懇談

昨日、養護学級で懇談があった。

養護学級には先生が4人いる。

 

その中で、障害について詳しい専門の先生が一人。

その先生の転勤話が持ち上がった。

長女が一番なついている先生。

 

やっぱり専門に勉強されている先生は、対応が違う。

ちょっと話しただけですぐに解ってくれるし、何より対応が早い。

 

だから、安心して学校へ行かせることが出来るのだが、転勤されては困ってしまう。

長女が6年になったとき転勤されたら、今まで馴染んできた養護学級がどうなるのか。

 

何より環境の変化に弱い自閉症児にとってこれは大変なことだ。

まして6年生という不安定になる時期に。。。

 

皆で校長先生に話したが、どれだけ解ってくれたか?

こういう知識の無い先生にはなかなか理解してもらえないだろう。

 

ここの学校は、養護学級が良いといって転校してこられる方もいるくらいなのに。

学校というところは、養護学級の生徒をどう思っているのだろう。

 

長女のように高機能自閉症だと養護学級の無い学校では、先生をつけてくれることも無いらしい。

障害児でも知的障害が無いというだけで、何のサポートも無いなんて、なんとも矛盾したことだ。

 

今まで、大きな問題も無くこれたのは、この学校の養護学級が充実していたからだと思っているし、

受け持ってくださる先生によってものすごく変わってくることは保育園の時の登園拒否でわかっている。

どれだけ理解しサポートしてくださるかで、本当に変わってくる。

 

だから、いつも前もって準備し、いろんなことを想定して慎重に育ててきているのだ。

やっぱり登校拒否というのは、子供もだけど、親も本当にクタクタになってしまうので、

先生が転勤されたとき、登校拒否にならないか心配でたまらなくなる。

 

いつも考えすぎで調度良いくらいなので。

命の尊さ

長女のお友達(他のクラス)のお母さんが急に倒れて亡くなってしまった。

学校で長女のクラスにも連絡が入ったそうだ。

 

とても元気なお母さんだっただけにショックだったようだ。

「お母さんは死なないよね。」

と不安そう。

 

2年前にも仲の良かった子のお父さんが亡くなっている。

去年は祖父が亡くなっている。

3年連続身近な人が亡くなっている。

 

そこで、生き物には皆終わりがあることを話した。

いつ終わりが来るかは解らない。

だから、一日一日を大切にしようと話した。

花や虫だって命があるんだから大切に育てようね。

笑って暮らすも一生。

怒って暮らすも一生。

あなたはどっちが良い?

毎日楽しく暮らそうね。

素直な長女は納得。

 

命の大切さわかってくれたかな?

私もショックだ。

おふざけは敵

学校生活、まだまだ不安な毎日のようです。

毎日ように、養護学級の先生に相談しているみたい。

 

ここがあるから何とかやっていける。

と長女は言います。

 

昨日は家庭科室の掃除をしていると、クラスの子が調理器具で遊んびだした。

これはいけないことだと思ったが、お友達が

「いいねんで」

「やってみ」

 

これはやってはいけないことのはず?

頭の中混乱。

まじめな長女はどうしたらいいのか解らず、養護学級の先生に質問。

 

先生は、「ほっときなさい。」

「あなたはやらなくていいよ」

と言ってもらったことで納得。

 

ちょっとしたおふざけが長女には混乱を招く。

普通ならまた馬鹿なことをやっていると見過ごすことが、長女には出来ない。

 

学校では、おふざけなんて日常茶飯事だからしんどいよね。

平和な一日

昨日は平和な一日だった。

私が帰宅すると次女がいきなり自分の部屋からおかえり~。

ママ来て。

 

部屋に入ると、机の引き出しをおもむろに開け、見て!

とニコニコしながら言う。

 

見ると鉛筆類がきれいに並んでいる。

他の引き出しもきれいに整頓されている。

 

きれいにお片づけできたよ~。

ね~。

 

やれば出来るんだ。

と思った。

 

偉いね。

よく出来たじゃない。

と褒めるとまたニコニコ。

 

宿題は出来てるの?

と聞くと、

 

あっ!

忘れてた。

今からやろーと。

 

なんだか平和。

 

長女も静かに部屋で蝶にえさをやっている。

嬉しそうだ。

 

学校はどう?

友達できた?

と聞くと

 

まだ出来ない。

でも一人のほうが落ち着くから自分からは友達を作らない。

今は様子を伺っているところ。

 

との返事。

 

今のクラスに慣れるまでは当分平和だろう。

友達が出来だすとまた、問題が起きてくるので。

 

普通の家庭は、こんな感じなのだろうなぁ。

お片付け

集団登校はようやく一段落しました。

それなりに納得してくれた長女は落ち着き問題なく過ぎました。

 

良かった。

と思うのもつかの間、

集団登校の件で昨日次女の手紙も連絡帳も見ていなかった事を思い出し行ってみた。

 

すると、部屋がめちゃくちゃ。

教科書がオルガンの上に山済み状態。

机の上には教科書の入れる場所がどこにもないくらい凄い。

下は足の踏み場もない始末。

 

次女は、片づけが大嫌い。

異常なほど出来ない。

片付けようといっても絶対にイヤ。といってしない。

 

せめて教科書だけでも机に置こうと施しても、絶対にイヤ。

そのうち父親が出てきて怒られ、しぶしぶ泣きながら教科書だけ片付けた。

 

次女が呼ぶので行ってみると、イヤイヤ片付けたからか、机の上に気持ち悪くなったのか吐いている。

 

片づけを強いるといつもこうなる。

何なんだろうこの嫌がりようは。

 

そろそろ本腰を入れて何とかしなければ。

長女にほとんどの時間を毎日取られるので、こういうところに出てくるのかな?

 

最近は徐々に次女との時間も取れるようになってきたし、少しずつ手を入れていこう。

しかし、これを教え込むのは大変だろうな・・・。

トホホです。(TT)

 

集団登校の班長その2

集団登校の班長を下ろされてしまいました。

たった2日で・・・。

というのは、初日からわけが解らずオタオタしてしまい、そのことを養護学級の先生に切々と訴えたようです。

 

新しい学年になり担任の先生が変わったり、クラス変えがあったり、不安材料がいっぱいで頭の中がパニック状態になったようです。

 

そんな状態を養護学級の先生が一つでも軽くしようと動いてくださったのですね。

 

家に帰るなり長女は、なにやらイジイジしていて「どうしたの?」と聞くと泣き出しました。

 

よくよく聞くと、

「班長が変わり、副班長の子が班長になった。」

「他の子が笑った。」

 

そして、

「副班長には次女がなった。」

と言うのです。

 

「班長を降りたことは嬉しいけど、副班長をなぜ妹がするの?

人間関係で妹に負けたことが悔しい。

妹に負けた。

他の子に馬鹿にされた。」

 

そして、大泣き。

しばらく泣かせました。

 

妹は、小さな声で「副班長になった。」

としか言えなかったようです。

本当なら大きな声で副班長になったよ。と言いたかっただろうに・・・。

親としては複雑な気持ちです。

 

長女が落ち着いてから、人には出来ることと出来ないことを皆持っていることを話しました。

 

「あなたは、花のことを誰よりも知っているでしょ。

虫のことを誰よりも知っているでしょ。

人間関係がわからなくても誰かに助けてもらえばいいじゃない。

あなたは、花や虫の事を教えてあげらればいいじゃない。

皆そうやって助け合って生きているのよ。

出来る人が出来る事をすればいいのよ。

だけど人間関係が解らないからといって、そのままにするのではなく、解る努力はしようね。」

 

こう言うと、納得してくれました。

 

これは、障害者を持つ家族の宿命ですね。

 

出来ないことがあるのは本当に悔しいでしょうけれど乗り越えてもらいたいものです。

 

人より優れたものが一つでも残るようにしてやりたいとつくづく思いました。

 

山菜取り2

山菜取りに福井の山まで行って来ました。

今回の収穫は、コゴミとふきのとう。

山の奥まで歩いていって、コゴミの密集した場所へ。

たくさんのコゴミを採り、次の場所へ移動。

そして、ふきのとうを採りました。

 

お昼は、炭火でバーベキュー。

炭火で焼くとお肉がおいしい。

いっぱい食べます。

山に来ると食べ物はおいしいし、気持ちいいです。

 

このひと時は我が家ではとても大切な時間。

長女は伸び伸びしているし、親も生き返ったような気分です。

 

自然て本当にいいですね。

都会の中で、制限だらけの暮らしに生きる力が戻るようなそんなひと時。

 

長女は、コゴミの株と、ユリ科の植物の株を持ち帰りました。

家のベランダに植えるそうです。

 

長女の趣味は、植物を育てることと、虫の飼育。

去年さなぎになった幼虫が羽化し、蝶が3びき誕生しました。

これから次々と蝶が誕生するそうです。

好きな事をしているともう夢中でとても楽しそう。

 

学校でのしんどい事もこれで乗り切ってもらいたいです。

 

集団登校の班長

今日から新学期。

子供たちの学校では、集団登校をしているのですが、なんと長女が班長になりました。

4年の3学期から決まっていたのですが、班長になることで不安がいっぱいです。

 

最初4人もの新一年生の担当になってしまいパニック状態。

そこで、養護学級の先生に頼み一人に減らしてもらいました。

これなら出来るだろうと養護学級の先生に励まされ本人も納得。

 

長女の中ではものすごい葛藤があったようで、

出来るのだろうか?やりたくない。

と思う気持ちと、

でもやってみたい。

もう5年生になるのだから。

他のお友達もやっているのだから自分にも出来るのでは?

でも不安だ・・・。

と、まぁこんな感じです。

 

今朝、不安ながらも行きました。

集団登校の集まる場所まで着いていこうか?

と言いましたが、恥ずかしいからいい。

との返事。

玄関先でいってらっしゃい。と見送りました。

でも、祖母は心配でこっそり見に行きました。

帰ってきた祖母は、

長女が妹から先頭に立って行ったらいい。

と言われて素直にそれに従って行った。との事でした。

 

以前なら、妹のこういうお節介をとても嫌がっていたのですが、

最近では、助言として受け止めることが出来るようになったようです。

このまま姉妹で助け合ってくれればと思います。

 

養護学級・・・その4

小学校4年の時、養護学級へは週3時間参加していました。
2時間は、前日の出来事をみんなにお話しする朝の会。
残り1時間は、解らない授業の復習です。

勉強に関して言えば、問題ないどころか、養護学級のお友達に勉強を教えるようになりました。

教えることで、自分の中であやふやな部分まで明確になってよく理解できるようになりました。

 

人間関係でも、自分の苦手な部分がはっきりしてきたのか、大きなもめ事になる前に養護学級の先生にアドバイスを求めたり、授業の合間の休み時間に養護学級へ行って落ち着いて過ごすようになりました。

イライラの解消方法を少しずつマスターしてきているのかな?

 

イライラの解消方法といえばちょっと変なのですが、壁にぶつかると落ち着くそうです。

よく解らないのですが、これって自傷行為なのでしょうか?

 

クラスの中にいるのはストレスが溜まるみたいですね。

養護学級は、自分の仲間がいるという意識があるので、安心でき、心のよりどころになってきています。

自分のことを理解し、助けてくれ、同じような仲間がいることが、長女を大きく成長させてくれたのかな?

今は、養護学級に入れてよかったと思います。

 

小学校も後2年間。

この間に、養護学級なしでやっていけるようになってもらいたいものです。

いつまでもこのような施設があるわけではないのですから。

 

高機能自閉症という中途半端な障害児。

障害児ではあるけれど、本当にいろんな事がよく解るし、人より少し遅れるけれどやれば出来るし、でも健常児とのお付き合いはなかなか難しい。

 

自閉圏にいる人は苦労が多いと思います。

でも、やれば出来る。マイペースでやればいい。そう思います。

 

自分の位置

しばらくぶりのブログです。

最近忙しくて、なかなか書けませんでした。

私、仕事を持っているので子供たちはずっといきいき(学童のようなところ)へ行かせています。

高機能自閉症の長女には、ちょっと辛い場所なのですが仕方ありません。

たくさんの子供たちの中で毎日を過ごすのですが、ここでいろんな体験をし、いろんな事件が起こります。

1年から3年までいろんな事件があったのもここでの出来事で、学校での通常生活では、特に問題になることはありません。

 

自分の障害に向き合ってから、少しずつ変わってきた長女は、最近自分の位置について考えるようになりました。

健常児の考えていることは解らない事がたくさんある。

障害児の気持ちはよく解る。

自分はその中間に位置する。

というものです。

 

そこで長女は、障害児の問題行動を健常児に解ってもらうように通訳をするというのです。

障害児にはイライラを落ち着かせ、健常児には、はやし立てるのをやめさせたい。

 

養護学級では、結構リーダー的な存在になってきて、皆が慕ってくれるのが嬉しいそうです。

こうなると、だんだん本人も落ち着いてきて少々荒れても、直に落ち着くようになってきました。

 

やはり、子供には自身を付ける事が一番のように思います。

あなたには出来る!

自身を持って。

と、元気のパワーを毎日与えれば、少々へこんでいてもすぐに立ち直ります。

 

寝る前の儀式でこれをやっていると、最近では、お母さん養分をたくさんくれて有難う。

なんて言葉が出るようになりました。

 

ちょっと嬉しい私です。

こんな風に子供に言われるとこちらもパワーが出てきます。

家族平和に穏やかに暮らしたいものです。