高機能自閉症児はちゃめちゃ子育てブログ -3ページ目

自分を見つめる

告知してから、長女は自分を見つめ始めました。
自分が高機能自閉症である事。

養護学級の先生から本を借りてきて自分のお勉強。



著者: 稲沢 潤子, 太田 昌孝, 茂木 俊彦, オノビン, 田村 孝
タイトル: 自閉症の子どもたち

この本は、絵本になっていて子供にはとても理解しやすくなっているようです。
また、家の祖母にも読んでもらいました。
祖母は老眼で長時間、字を読むのが苦手ですが、これは読んで理解してくれました。
長女は、本が好きだから30分位で読んでいました。
本当に解り易くて良い本だと思います。

それともう1冊。



著者: ケネス ホール, Kenneth Hall, 野坂 悦子
タイトル: ぼくのアスペルガー症候群―もっと知ってよぼくらのことを

こちらは算数が天才的に良く出来る10歳のアスペルガー症候群の子が書いた本なのですが、同じ障害を持った同じ位の子供がこんなに頑張っている、やれば出来る、と思わせてくれる良書です。漢字には振り仮名が付いているので小学生でも読めます。

この2冊を読んで、長女は自分自身についてすごく納得していました。

養護学級・・・その3&告知

小学校3年の時、養護学級へは週3時間参加していました。
2時間は、前日の出来事をみんなにお話しする朝の会。
残り1時間は、解らない授業の復習です。

勉強に関して言えば、問題なく付いていけていると思うのですてが、本人に自信が持てず解らないと思いこんでいるので2年に引き続き教えて頂きました。

人間関係では問題が多発しました。

3年になってお姉ちゃんになったから、1年2年の面倒を見たいと思い始めました。

喧嘩をしている子を見つけると、仲介して仲直りさせようと思うのですが、自分まで喧嘩に参加してしまい大騒ぎになります。
こうなるともう止められません。
慌てて止めに入った大人に向かって大喧嘩を始めます。

喧嘩の仲裁は良いことだと思っているので何で自分が怒られるのか理解できません。

変に正義感が強く、自分の言う事を聞くまでしつこい程言うので、相手は恐がり泣いてしまい大騒ぎになります。

他の同年代の子供たちは、喧嘩の仲裁を上手にするのでしょう。
自分にも出来ると思っているのでしょう。
何回かこんな事を繰り返していました。

でも、その内気が付くのです。
何で自分だけ出来ないのだろう?
何でお友達と遊べないのだろう?
何で自分の好きな友達は離れていくんだろう?
何で・・・?

この頃長女は解らないことだらけで荒れ始めます。

イライラした気持ちで過ごすので、お友達と喧嘩する事も多かったようです。

ある時、お友達と喧嘩した勢いで、養護学級へ行ってるからバカや。と言われました。仕方ないですよね。こちらも喧嘩ばかりしているのですから。

長女は、自分が障害者である事を知らない為、何で養護学級へ行ってるの?と聞きます。

そこで、告知することにしました。

養護学級・・・その2

小学校2年の頃、養護学級では週3時間お世話になりました。

この頃、算数の理解が出来ず、養護学級で理解しにくい部分を養護学級で教えていただきました。

視覚的に解りにくい部分を教えてくださるので、養護学級で習うとすんなり理解できてしまうのですよね。

たかが1時間の補助で、吸収してしまうのだから凄いです。
こんな具合で、お勉強に関しては問題なくこなしてくれました。

人間関係については、だんだん難しくなってきました。
お友達とのトラブルが多発し始めました。

この点でも、養護学級で指導してくださり、大きな問題にならずにすみました。長女の解りにくい部分を養護学級の先生が解説してくださるので、少しずつスキルが身についていきます。

長女にしても相談出来る場所としての認識が出来てきたようです。
些細なことでも相談して理解することが出来れば安心して学校にも通えます。

お友達の中に解説してくれるような子は、この頃まだいなかったようです。
学校の中は閉ざされた世界なので、親がやってあげられる事ってないんですよね。

家では、寝る前の儀式でお話したようにその日、1日であった人間関係の解らない部分の解説をしていました。

養護学級・・・その1

養護学級ってどんな所?と皆さん思っておられるのではないでしょうか。
私も子供の頃、クラスの人がある授業だけどこかへ行く人がいました。
まさしく、それなのですよね。

養護学級へ行って、何をしているのか。
長女が小学1年の時は、週2時間だけお世話になっていました。

この2時間、養護学級の子供たちが全員集合の時間で、前日の出来事を一人一人、皆の前でお話していくというものです。その後、手遊び歌や本読み等コミュニケーションの場をとっておられます。

1年の時は、この程度でだからどうなの?入ってよかったの?というと、母子通所に通っていたときとあまり変わりなく、途中で参加をやめようか。とも思ったくらいです。

ただ、養護学級に在籍している事で、普通学級の先生をベテランの先生にしてくださったり、教室がうるさくて話が聞けないといったとき(自閉症の人は、気が散りやすく、周りの雑音で解らなくなることが度々ある)先生が気を利かせて特別に再度声かけして下さるという配慮がありました。

そういう意味では、何の問題もなく1年生は無事過ぎていきました。

この段階では、学校や養護学級に馴染むというのが目的ですね。

また、算数が理解しにくかったようで、宿題が解らずイライラし、暴れることもしばしばでした。特に位が解りにくかったようです。

この点でも、普通学級の先生が暴れるのであれば宿題をしてこなくても良いとの配慮があったのですが、本人はどうしてもやっていかなければいけないとこだわりを持っていました。これは苦労しましたね。

2年からはもう1時間、養護学級の時間を増やしてもらい個人授業をしていただきました。こういうところが、養護学級の良いところです。その子に合わせていろいろやってくださるのは本当に有難い限りです。

続きは、また明日。

初めての遊園地

連休奈良のドリームランドに行ってきました。
初めて遊園地へ行く事になった長女は、そわそわし始め、行きたくないとダダをこねます。

次女が行きたくても、長女の自閉症で初めての場所はいつもこうなります。
前もって話しておいても当日熱を出して行けないこともしばしばです。

特に人ごみを嫌がりますので、遊園地なんて無理かと思い今まで行った事が無かったのです。

でも、次女に我慢ばかりさせているのもかわいそうですから、今回は無理やり連れて行くことにしました。

遊園地について、乗り物にいろいろ乗っていると長女も楽しそうです。
良かった。楽しく遊べているじゃない。と親もホッとしました。

私は遊園地の乗り物って、くるくる回る乗り物が多い事に気がつきました。
自閉症の人は、くるくる回るものが好きだということを思い出しました。
何かの本で読んだのですが、自閉症児は、換気扇や、扇風機などくるくる回るものをじっといつまでも見ていると書いていました。

確かに、長女もくるくる回るのが好きです。
長女の場合は、回るものを見るのではなく、自分がくるくる回るのが好きなのです。回っていると普通目が回って気分が悪くなりますよね。長女は、それが気持ちいいのだそうです。

遊園地は、人ごみを気にすることなく、自分がくるくる回ることでリラックスできたようです。

やったー!これで行ける場所が一つ増えた。と私は思いました。

遊園地の最後の乗り物で、四角いおりの中に入り、ブランコのように自分でこいで揺らしていき、回転させるようなものに長女と次女2人で乗ったのですが、長女はどうすれば良いか解らずこがないので、だんだん止まってしまい次女は、最後の乗り物がうまく出来なかったことにショックを受けました。

長女はブランコには乗れていたのに?何で?と親はハテナ?状態でした。

帰りの車の中で、次女はいつまでもブツブツ言っていました。

まぁ、それでも楽しく過ごせたのだからいいじゃない?としか言いようの無い私でした。

また、今度行こうね。といっても納得のいかない次女でした。

子供の親とのお付き合い

長女のお友達のお母さん達とのお付き合いは、なかなか出来ない。
次女のお友達のお母さん達とのお付き合いは、たくさんある。

長女は、問題児。何をやってもなかなか思うように出来ない。
次女は、優等生。何をやっても1番に、しかも簡単にやってしまう。

この2人、同じ家で同じように育てている(つもり)だが、これだけ違う。

ある時、次女のクラスのお母さん達に誘われて、カラオケに行くことになった。このお母さん達は、長女の障害のことを理解し、快く受け入れてくれている。

カラオケなんて長女は行ったことがないし、初めての場所で大丈夫だろうか?

最初は、少し緊張しながら歌っていたが、その内だんだんイライラし始め「こんなとこもうイヤ!」といって1人さっさとでていってしまった。結局、しらけてしまって、みんな出ることに・・・。

その後、公園で子供達を遊ばせ機嫌が良くなる長女。

あるお母さんが、障害って知らなかったら、なんて子って思うね。大変ね。
といいながら、その後もお付き合いしてくれて、会うたびどう?と一言声かけて下さり、近況報告。また、子供同士遊ばせてももらっている。

こんなお付き合いが出来るのも、次女がしっかりしていてくれるからなのかなぁ?

障害であることをオープンにするようになってから、とても楽にお付き合いしてもらえるようになりました。障害児を嫌がる人はいますし、そういう人は声もかけてくれません。それでいいのではないでしょうか?

誰とでも仲良くしたいとこちらが思っていても、長女は人間関係が解りにくい障害ですので相手の子にいやなおもいをさせることが度々あります。これでは相手が嫌がるのは当然でしょうし、仕方ないですよね。

割り切って理解して下さる方とお付き合いすることで、長女が変なしゃべり方をしても優しく対応して下さいますので子供も落ち着きます。

子供の親とのお付き合いというのは、あくまでも子供が中心で、親がお友達付き合いするのでは無いと思うのです。

皆さんはどう考えられますか?

お願い

こんばんわ。

前回のお話は結構皆さんにみていただけいているようでうれしいです。

同じ悩みを持たれている方々との情報交換が出来れば心強く思います。

ところが、私、検索が下手で、障害をお持ちの方のサイトを探しているのですが、思うように見つけられないでいます。

どなたか、解る方がおられればコメント下さい。

障害のある子供の将来に不安は付き物ですし、情報を集めようと思っても同じようなタイプの子がそういるわけでもないですから、先輩ママさんを探すのは一苦労です。

皆さんはどうですか?

そういう意味から、私の経験したことをこのブログに書いていくつもりですし、また、自分の情報収集の場所に出来ればと思っています。

こんなサイト見つけたよ。なんて、気軽にコメント残していって頂けたら有り難いです。

また、トラックバックなど、どんどんお願いします。

皆さんも情報の場としてご活用下さい。

高機能自閉症児の小学校入学

高機能自閉症のある長女が小学校へ入学する頃、普通にやっていけるのかとても心配でした。

入学前の検診の時、小学校には多動症かもしれない旨を伝えると、またもや居残りです。校長室でお話しすると、養護学級に在籍してはどうかと言われ、とりあえず専門機関でテストを受けるよう指示されました。

テストでは、理解力だけが極端に悪い。との結果でした。
また、昨日お話したように、母子通所に通っていたところからの紹介で病院へも行き、高機能自閉症である事もわかりました。(それまでは多動症だと思っていたのですが)

ここで、養護学級へ在籍するかどうか悩むところ。

ご近所の高機能自閉症をお持ちの方に伺うと、養護学級には在籍せず通常学級だけでやっておられるところばかりでした。

でも、途中で問題が起こり養護学級に入られる方もおられますが、途中からの入級は子供が嫌がりスムーズにはいかないようです。

我が家では、以前にお話しましたが保育園で登園拒否を起こした実績があったので、親戚からとやかく言われながら養護学級への在籍を決めました。

実際、在籍してみて良い面と悪い面の両方があると思います。

良い面では、人間関係につまずいた時のサポートをしてもらえるので、大きな問題にならずに済みます。

もう一つは、本人が心の安らげる場所として安心して学校へ行けるとう事です。ちょっとした悩みや、人間関係で解らない事など、的確にアドバイスして頂けるし、何に取り組むにも前もって心の準備を施して下さいます。

悪い面では、お友達から、養護学級に在籍していることへの中傷です。障害者として馬鹿にされるというのはどうしてもあります。こういった面では子供は残酷ですよね。でも、先生方がすぐに対処して下さるのでいじめにまではなりません。

これからもこういう中傷はあるでしょうし、それに対して自分で対処できるようになれば良いのですが。

長女は、養護学級は落ち着くといっていますし、今では、他の障害のある子供たちのことは理解できるけど、健常児の子は理解が難しいといっています。

この記事が、高機能自閉症児をお持ちの方が小学校へ入学される参考になればとてもうれしいです。

母子通所へ

4才から小学校に入学するまでの2年間、児童相談所からの紹介で母子通所に通いました。週1回だけなのですが、保育園をお昼からお休みしてです。

これに通い始めたとき、何がいいのだろう?何か変わるのだろうか?
といった感じで、ただ子供はプレイルームに入って先生やお友達と1時間遊ぶだけ。親は別の部屋でカウンセラーの先生を中心に他のお母さん方とお話するだけだったのです。

高機能自閉症ともなると、それなりに何でも出来ますし、とりあえず遊ぶ事も出来ます。ですから、先生も何の問題もなくみんなと遊んでいました。ばかりで、このときは良かったのか悪かったのか解らない状態でしたね。

今になってから、長女は楽しかったといってます。何が楽しかったのかというと、電車に乗って出かけた事や、保育園から早く帰れた事のようですね。
自分だけ特別な場所があり、もめ事もなく楽しく遊べるところも良かったのかな。

これがきっかけで、小学校入学前に良い病院を紹介して頂いたし。こういう場所は、いろんな情報を集める為にもいいかもしれませんね。

また、小学校入学時に養護学級への在籍もスムーズにいきました。
特別な場所は、自分の居心地の良い場所との認識がこの時出来たのかもしれません。

環境の変化に弱い子は、何かと前準備が必要なのかもしれませんね。

障害児の兄弟姉妹

姉は高機能自閉症。今日は、その妹についてのお話です。

幼い頃から、姉ばかりに手がかかり妹はついついそっちのけになってしまいがちです。現在8歳になる妹が、最近荒れ始めました。

いつもおねいちゃんばかりの言うことを聞いて私のことは聞いてくれない。
とだだをこね始めました。今までは、姉が変なことばかりするのでいつも怒られるのは、姉の方になって親のほうもわけのわからない事ばかり言う姉に目が行ってしまい妹はいつの間にか一人遊びが多くなっていたんですね。

それに気づきはしていても、なかなか妹に時間が取れなくて・・・。

10歳になった姉は、ようやく少しいろんなことが理解でき、自分の障害についても理解できるようになり落ち着いてきました。

すると、ここぞとばかり妹が私のほうにも目を向けてよ!
といっているのです。

本当に子育って難しいです。
しばらくは、妹と一緒に過ごす時間を持とうと決意しました。

子供って、植物に例えると、一生懸命世話をして、肥料をやり水をやり光に当てたものはしっかり成長するのと同じで、土台がしっかりしているとなかなか芽の出ない又は、花の咲かないものでも芽を出し花を咲かせることができます。

でも、すぐに芽を出しすくすく育っていても、土が悪く、肥料をやらないと枯れて来ちゃうんですよね。

今度は、妹の土台作りが必要になってきたみたいです。
頑張らなくちゃ。

皆さんのお家ではいかがですか?